【弁護士とは?】

 弁護士は、広く一般の法律事務を行うことを職務としており、その活動範囲は多岐に亘ります。

 弁護士の仕事には、代表的なものとして、以下のようなものがあります。

 

民事事件・家事事件の代理人

 貸したお金を返してもらえない、商品の代金を支払ってもらえないなどの民事上の紛争や、離婚したい、相続財産の分配方法でもめているといった家事事件が発生した際に、紛争の当事者から依頼を受けて、当事者に代わって裁判や調停を行ったり、相手方との交渉を行ったりして、当事者に代わって紛争解決 の手続を行います。

 

破産事件の代理人、管財人

 会社や個人が借りたお金を返せなくなった場合に、会社を清算したり、会社や個人が債務を清算して経営や生活をやり直したりするための手続として、破産、民事再生といった手続があります。

 弁護士は、このような破産事件、民事再生事件において、会社や個人から依頼を受けて、裁判所に対して破産や民事再生の手続を求めるための申立てを行います。

 また、破産事件においては、弁護士は裁判所から選任を受けて破産者の財産を管理し、破産者のものであった財産をお金に代えたり、債権者への配当を行ったりもします。

 

法律相談業務等

 弁護士は、様々な事件について法律相談を受けて、法律的な観点から問題の解決方法のアドバイスを行ったりします。

 また、契約書の作成や内容のチェック等の法律事務を広く行っています。

 

刑事事件の弁護人

 弁護士は、刑事事件の弁護人として活動します。

 逮捕・勾留されている被疑者や起訴された被告人に接見して刑事事件の仕組みを説明したり、悩み事の相談にのったり、被疑者、被告人に反省を促がして被害者に対する謝罪や被害弁償の環境を整える等、被疑者や被告人のための弁護活動を行います。

 また、冤罪(無実の罪)である場合には、被疑者や被告人の主張を裏付けるための活動を行ったりもします。

 被疑者、被告人から依頼を受けて弁護人となる場合(私選弁護人)と、国から選任されて弁護人となる場合(国選弁護人)があります。